実家が代々医者の家系だったので、自分も医療を通して人の役に立ちたいと思っていました。
最も影響を与えてくれたのは父でしたね。側で見ていると、本当に患者様から信頼されている様子が伝わってきて、父を誇らしく感じると同時に、いつか自分も父のようになりたいと思うようになりました。
まだまだ学ぶべき事は多いですが私も自分の子供から尊敬されるような歯科医師になるべく日々研鑽を積んでいます。
子どもと遊ぶことが多いですね。子どもの成長は本当に早くて驚きます。
当院にもお子様がよく来院されるのですが、診療を重ねるごとに成長していく姿を見るのが何より楽しみです。
プライベートでも仕事でも、多くの子どもと触れ合えるのは歯科医院の特権ですね。
「患者様に納得頂くまで説明すること」
歯科医療は、患者様との信頼関係が何よりも重要です。信頼関係を築く上で最も大切なことが冒頭の内容です。私は診療の際、可能な限り患者様と対等な立場でお話するように心がけています。歯科医師と患者様ではなく、「ひと」と「ひと」という表現の方がしっくりくるでしょうか。より近い距離感で、患者様の本音を聞き出し、最良の解決策をご提案することが、歯科医療従事者の使命だと考えています。
患者様にとって、歯科医療は分からないことだらけだと思います。だからこそ、お一人で悩まずに、我々にご相談ください。もし、分からないことがあっても安心してください。納得頂けるまで何度も何度もご説明します。歯科医療は我々のために存在するのではなく、患者様のために存在するのです。
「どんな時も妥協してはいけない」
この言葉は、当時私がまだ大学を卒業して間もない頃に、ある先輩から言われたものです。その先輩も、技術や経験もさることながら、強い信念をもって歯科医療に取り組まれていました。先輩から「実力以下の治療はするな」「自分の患者さんが他の医院に行っても決して恥ずかしくない治療をしろ」と何度も言われたことは今でもよく覚えています。先輩と出会ったおかげで今の自分があると言っても過言ではありません。歯科医療に従事する者にとって妥協はあり得ない、どんな厳しい状況に置かれても、常に最善を尽くす、それが患者様への最低限の礼儀であると私は考えます。
小学生の頃、虫歯がたくさんあったので、よく歯医者のお世話になっていました。今とは違い、簡単に歯を抜いてしまう時代だったので、歯医者に行くのが本当に嫌でした。歯医者の数が少なく、どこへ行っても混んでいたことも私の歯医者嫌いに拍車をかけましたね。
そのとき考えたんです。自分で歯が作れるようになれば、歯医者に行く必要がないのではないかと。実に子どもらしい発想です(笑)。
当時、運良く歯科技工所を見学させてもらえる機会があり、そこで歯科技工の魅力を感じて、後はそのまま歯科技工の道を歩み、今に至るという感じですね。
温厚で人当たりが良く、イメージ通りといった感じでしょうか。
しかし、仕事に関しては大変厳しい方ですね。それは技工物も同様で、求めるクオリティが非常に高いので、我々も常に真剣勝負です。患者様にとっては、非常に頼もしい存在といえるでしょう。
我々歯科技工士は、歯科医院からの発注を受けて技工物を製作・納品している所謂「下請け」に当たるのですが、先生はそんな我々に対しても常に対等な立場で接してくれます。
我々の提案にもしっかり耳を傾けて頂けるので、本当に仕事がやりやすいですね。私がこんなことを言うのも何ですがやはり現場の意見が反映されなければ、決して良い物は作れないと思います。その意味では、このクリニックはその条件をクリアしているので、安心して治療を受けて頂ける環境にあると断言できますね。
「技工物を通じて、患者様の笑顔を創造すること」
通常、歯科技工士は、歯科医院とは別の場所で、技工物を製作しています。ですから、患者様とはお会いする機会はそれほど多くありません。しかし、当院は違います。これは私の方針でもあるのですが、必要な場合は可能な限り治療に立ち会うようにしています。
立ち会いのメリットは、なんといっても患者様と直接コミュケーションが取れることにあります。作り手である我々が、直接ご要望をお伺いして、且つ、顔貌やお口の状態を目視で確認することで、患者様に合った技工物を製作することができるのです。患者様も、作り手が側にいることで大きな安心感があると思いますし、歯を大切にしようという意識が強くなるのではないでしょうか。完成した技工物をお口にセットして、患者様の笑顔を拝見することが、私にとって何よりの喜びです。本当にこの仕事をしていて良かったと感じますし、さらに多くの患者様に喜んで頂きたいという想いが強くなりますね。
当院では、このように積極的に立ち会いを行っておりますので、ご希望の場合はぜひお声掛けください!